日本酒にはいろいろな銘柄があります。日本酒が好きな方の中には、長い年月に渡って熟成された古酒に興味がある方も多いのではないでしょうか。古酒を楽しむためにも、古酒についての知識を深めましょう。
熟成古酒の定義
酒造メーカーや酒販会社などが組織する長期熟成酒研究会の定義では、満3年以上蔵元で熟成させた糖類添加酒を除く清酒を熟成古酒としています。実は、熟成古酒にはラベルの表示規定などの厳密な決まりがありません。1年や2年で出荷されているものの中にも、熟成酒や長期熟成と表示されているものがあります。3年以上熟成したものを選ぶには、ラベルの表示をしっかり確認する事が大事です。
当店の秘蔵古酒10年、20年、30年は100%貯蔵品です。
魅力や特徴
熟成古酒は、味わい、香り共に普通の日本酒とは異なります。熟成して味わいが変化していくうちに、甘味や酸味、苦味といった味わいのバランスがとても良くなり、やわらかさや余韻を持つ深い味わいになり、香りも重厚さを増します。さらに、てりやつやのある色調に変化し、見て楽しむことができるという点も古酒の魅力です。熟成古酒は、良い覚めが良いという特徴もあります。
飲み方と酒器
熟成古酒は、15〜25℃程度の室温、もしくは35℃前後、42℃のぬる燗が良いとされています。まずは、ルビーのような濃い赤や薄い黄金色、琥珀色といった色調を楽しむのが熟成古酒の味わい方です。キラキラ輝く美しい色調を楽しむには、透明で口のすぼまった大きめのグラス、カットの入ったグラスに注ぎます。次に香りを楽しみ、口に含んでその芳醇な味わいを楽しみます。酒器によっても味わいが異なって感じます。内側が金塗りの漆器や美しい白色の陶器など、古酒と酒器の好みの組み合わせを探すのも古酒の楽しみ方の一つです。